宇都宮市医師会
各種予防接種
予防接種の意義 予防接種に伴う一般的注意事項 ワクチンの種類と接種会場

予防接種に伴う一般的注意事項
予防接種と聞くと、その副反応(副作用)が心配で消極的になる人がいます。 しかし、その頻度はその病気に自然に感染し、後遺症が発生する場合よりもかなり低いものです。 例えば、1993年に世界中では4500万件の麻疹(はしか)患者が発生し、 うち麻疹(はしか)による直接の死亡は110万件ありました。
これらは予防接種により激減したものの、世界水準から比べれば麻疹(はしか)の予防接種率が低い我が国では、 現在も年間約50名の子ども達が麻疹(はしか)で命を落とすとされています。 一方、麻疹(はしか)による予防接種では、重い合併症はほとんど見られていません。 それでも人間の体質は人それぞれに違いがありますから、多少の副反応は出る可能性もあります。 またその程度は様々ですから、予防接種を受ける方の体調を「かかりつけの先生」によく見て頂いてから、 接種されることが望まれます。

集団接種の場合
集団接種の場合には、お子さんのためにも、その接種会場で診察される医師とよく相談し、十分納得の上、積極的に予防接種を受けてください。その際には、接種を受けられる方の体質が把握できる情報(アレルギー体質、両親や家族の病歴、予防接種副反応の既往歴)を要領よくまとめておきましょう。
予防接種を受けた後
予防接種を受けた後は、稀ですが急激な反応が起きることがありますので、 30分は接種を受けた方の様子を観察し、医師に連絡が取れるように配慮しておきましょう。
予防接種を受けた当日
予防接種を受けた当日は、激しい運動や深酒などを避ければおおむね通常の生活をして構いません。 入浴も接種後の急激な反応が起こる可能性がある1時間を経過すれば差し支えありません。 わざと接種した部位をこすらないでください。
予防接種後1ヶ月
抜歯、扁桃腺の手術、ヘルニアの手術など緊急性のない処置は、予防接種後1ヶ月間は原則として避けてください。しかし緊急性の高い手術や周囲に流行する病気の状況によってはこの限りではありません。
次に受ける予防接種までの期間
次に受ける予防接種までの間隔は、生ワクチン(ポリオ、BCG、麻疹(はしか)、風疹、水痘(水ぼうそう)、おたふく風邪)の後は4週間、それ以外のワクチン(三種混合、日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎)の後は1週間、間を開ける必要があります。
かつては予防接種を受ける季節は定められていましたが、現在はそれは無くなりました。適切な時期に受けるようにしてください。
その他の注意事項
時には予防接種と同時に風邪などの他の感染症が重なり、高熱などが見られることがあります。予防接種の副反応でも発熱することもあります。この他にも注射部位が腫れたり、何か変わったことがあれば接種をした医師か、かかりつけの医師に相談してください。保健所・感染症予防係へ連絡されても構いませんが、いつでも保健所に相談し対処できる医師がいるとは限りません。受けられる方のためにも「かかりつけ医」を定めることが肝要です。


麻疹(はしか)の予防接種率が低い我が国
残念ながら我が国は麻疹(はしか)の予防接種率は先進国中最低で、 そのために未だ麻疹(はしか)の自然感染を阻止できないでいます。 予防接種率の高い米国では国内での麻疹の自然発生はほとんどなく、 たまに麻疹(はしか)感染患者がいると、それは予防接種の受けていない日本人だったりします (実際米国内での麻疹患者の人種・国籍は日本がトップ(ワースト?)です)。 そのため日本は麻疹(はしか)の輸出国との汚名の誹りを受けています。 米国ではおたふく風邪、水痘(水ぼうそう)も予防接種率が高いため、 日本ではしばしば大流行するこれらの病気も米国内での発生はきわめて少なくなっています。


ワクチンの種類と接種会場