宇都宮市の介護保険について

 

 介護保険制度がスタートして5年が経過しました。これは、「寝たきり」や「痴呆」等で常時介護を必要とする

状態(要介護状態)になった場合や、家事や身支度等の日常生活に支援が必要となった場合に介護サービスが受

けられる制度です。

 このサービスは、給付金額に直結しますので、その認定は全国一律に客観的に定められています。認定審査を行

う介護認定審査会は、地方自治法第138条の4第3項に規定する地方公共団体の付属機関に該当し、その委員は

市町村長より任命されます。又、その身分上は非常勤の公務員となりますので、委員の基本姿勢は公正中立で、公

平且つ客観的な被保険者への人権尊重が不可欠となります。宇都宮市の介護認定審査会は、医師(38名)、歯科

医師(31名)、薬剤師(15名)、看護師(11名)、理学療法士(12名)、作業療法士(3名)、社会福祉

士(23名)、介護福祉士(23名)の 総計156名で構成されております。

 要介護認定は、別図の流れにて審査されます。この認定は介護サービスの必要性を判断するものですので、病気

の重さと要介護度の高さとが必ずしも一致するものではありません。例えば、痴呆の進行に伴って問題行動が起こ

りますが、身体状況が比較的良好な症例では、徘徊を始めとする問題行動の為に介護に要する手間が非常に多くか

かります。逆に、身体的な問題が発生して寝たきりである痴呆症の方の場合、症状としては進行していますが、徘

徊等の問題行動が発生しない為、介護の総量は大きく増えません。

 介護サービス必要度の判定は、客観的且つ公平な判定を行う為、コンピュータによる一次判定と、それを原案と

して介護認定審査会が行う二次判定の二段階で行われます。

 コンピュータによる一次判定は、訪問調査の結果を基に、約3400人に対する『1分間タイムスタディ・デー

タ』から推計されます。無論、要介護認定の一次判定は、要介護認定等基準時間に基いて行われますが、実際に家

庭で行われる介護時間とは異なり、要介護認定等基準時間は、あくまでも介護の必要性を計る『物差し』であって、

実際には、要介護度別に示された複数の『状態像の例』の中から、最も近い状態像を選んで最終判定を行います。

この際、主治医意見書や訪問調査時の特記事項の情報を加味し、障害老人の自立度や要介護別の中間評価項目の平

均点が考慮されます。